<発生の要因>
気温20〜25℃で発生。低温適応性が高い。
幼虫は乾燥に弱く、湿度40%以下で生存率が著しく低下。
成虫の越冬に適したヤブや雑草地の多い山間部で多発する傾向にあります。
<特徴>
成虫は体長4〜5mmのハムシ。胴体は青藍色に輝き、橙色の首が特徴です。
幼虫は泥状のふんを被って体を隠していますが、葉上にあるためよく目立ちます。
<被害状況>
生育初期に多発した場合、被害は特に大きく、出穂の遅れや穂数の減少を招きます。

イネドロオイムシの成虫

イネドロオイムシ多発生株

<発生の要因>
高温・多照は成虫の活動に好適。
軟弱苗、徒長苗では被害が助長されます。
年に一度しか孵化しないため突発的な大発生はありませんが、前年の発生量や防除の結果に左右されます。
<特徴>
成虫は体長3mmのゾウムシ。灰褐色のため水稲の上では一見泥粒のように見えます。
幼虫は乳白色の細長いウジ虫状ですが、地中にいるため見る機会はほとんどありません。

イネミズゾウムシの成虫と食痕
<被害状況>
成虫・幼虫ともに稲を食害します。成虫は葉を食害しますが、よほどの高密度でなければ実被害にはなりません。 しかし幼虫は根部を食害するため、成育に与える影響が大きくなります。

<発生の要因>
茎の太い品種ほど、幼虫の生存に好適。
水田から搬出したワラを堆肥にせずそのまま保管しておくと、その中で幼虫が越冬し、翌年の発生源となります。
<特徴>
成虫は体長12mm程度。灰褐色で斑紋がなく目立たない蛾です。
幼虫は乳白色で褐色の縦縞が入った、やや細長いイモムシ。イネノズイムシとも呼ばれます。
<被害状況>
幼虫が茎の内部を食害。出穂前に食害された茎は芯が枯れてしまい、出穂直後であれば白穂となります。 登熟が進んでからは食害部に変色が見られ、被害の大きさによっては折れて倒伏してしまうこともあります。

ニカメイガの成虫

ニカメイガによる被害

<発生の要因>
低温適応性が高く、高温・乾燥傾向も好みます。成虫・幼虫ともに降雨に弱い。
スズメノカタビラ、イタリアンライグラスなど、好適植物の多いところで多発。
カメムシを多く引き付けるため、出穂の早い水田に被害が多くなります。
割れ籾を生じやすい品種に被害が多くなります。
<特徴>
成虫は体長5〜6mm、細長く体全体が緑色で淡紅色の触角があります。幼虫は成虫によく似ていますが、はねはありません。
<被害状況>
成虫・幼虫ともに口針を使い、籾の隙間から熟しはじめた玄米を吸汁するため、玄米は「斑点米」になってしまいます。
籾側部のすき間から吸汁されると「側部斑点米」、頂部のすき間から吸汁されると「頂部斑点米」になります。

アカヒゲホソミドリカスミカメの成虫

アカヒゲホソミドリカスミカメによる斑点米

<発生の要因>
高温・多照、乾燥傾向を好みます。
イネ縞葉枯病はウイルス保毒虫がいる地域にのみ発生し、株の発病率は保毒虫の数でほぼ決まります。
吸汁害は出穂期以降で異常多発したときのみ発生。
<特徴>
成虫は体長4〜5mmでセミのような虫。幼虫は成虫によく似ていますが、はねがありません。
<被害状況>
イネ縞葉枯病に感染した水稲は、葉に黄褐色のカスリ状の縞模様ができ、芯葉が黄白色の軟弱なコヨリのようになって枯れてしまいます。
吸汁害を受けた水稲は一見正常ですが、ヒメトビウンカの排泄物に「すす病」が発生することで茎葉の黄化が早まります。

ヒメトビウンカの成虫

ヒメトビウンカによるすす病状

写真提供:社団法人 北海道植物防疫協会

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